12日目 （11月1日）

2回目の御勤め

今朝は岩本寺での御勤め。 壁の575枚の絵が何とも言えない本堂。 朝から大きな声を出してお経を読むととても気持ちが良い。 百千万劫難遭遇とは、今ここで、こうしてお会いできることは、物凄く偶然で、奇跡に等しいと。 種田山頭火の言葉で、人生はお遍路そのものと。 お腹が減り、朝食はおかわりしたが、歩き遍路の年上の方々も元気だし、何よりよく話し、よく飲み、よく食べる。 社会で皆さま活躍されたのだろうなと感じさせられる。 宿坊の皆様と記念撮影。 渡辺さん、山本さん素敵なお話ありがとうございました！ 大師堂はまだ巡礼していなかったので、ゆっくりとお経を読んだ。 昨日に引き続き、雨が降ってきた。 岩本寺を出て、56号線を四万十市を目指し、ひたすら走る。 雨の下りの轍にヒヤッとした。 教えていただいたアドバイスを思い出し、本当で気をつけないと、下りとトンネルは危険。 宿坊で同じだった歩き遍路の方々を、『道中お気をつけて！』と抜いて、土佐佐賀の道の駅で少し雨宿りし、子供と一緒に写真を撮った。 足摺岬から来ている親子で、向こうへ行けばもっと強い雨ですよ～と教えていただいき、何とも言えない気持ちになる。 だが、進むしかない。 雨じゃなかったら景色綺麗やろになー。 これも修行だな。 五人の自転車の方に抜かれ、話しかけると、マレーシアの方で、日本語通じなかったけど、雨は大変ということを分かち合った。

沈下橋

二日連続べちゃべちゃになりながら、四万十市へ。 四万十といえば… 鰻ちゃん。 これは食べるしかない！ 四万十屋へ。 天然な人間が、天然な鰻重を注文。 価格 ask。 香りも良く、身が引き締まっている。 元気になりました。 その後、佐田沈下橋へ。 社長に時間あれば行っておいでと聞いていた。 少し距離はあったけど、不思議と雨もやみ、気持ち良い道を進み、たどり着くと… 見事な絶景。 今回の研修でたくさんの景色を観てきたけど、空と海の展望台とは違う、神秘的な空間でした。 もう30分は景色を観ているという東京から来た方に写真を撮っていただいた。 会社の研修なんですよと話すると、転職できませんか？と言われました(笑) 色々話してると、屋形船が戻ってきて、これまた雰囲気あった。 まだ奥に行けば、また沈下橋があるとか。 来て良かったな。 沈下橋から民宿へ向かう途中、先程挨拶したご夫婦と会い、お話すると、四万十橋から沈下橋を約12キロを時間のあるときに健康のため歩いていると。 民宿をされてるらしく、四万十のマラソンの時は大変忙しいと。 鰻の話をすると、四万十屋は有名やけど、地元の人は食べよらんよー。と。 でも、良い思い出になりました。 四万十橋を通り、民宿へ。

途中、6歳くらいの女の子二人組から、とても大きな声で『こんにちはーー！！』と挨拶された。 お遍路さんには大きな声で挨拶しなさいと言われてるみたいで、とても可愛かった。 娘にもあれぐらい挨拶のできる子になってもらわないとな。

自己責任

	また途中、トイレ休憩所に行くと、福岡から来た、珍しい学生の歩き遍路と会う。 この雨なので、無理に動かず野宿してると。 歩き遍路の方から知恵や情報をいただき、自炊までできるようになったと。 このスペースなら寝れるとか、家具がどれだけ有り難いとか、ソフトバンク優勝しても実感がないとか、色々話した。 金剛福寺から戻っているので、また会うかな。 これまで仲良くなった人や、２回以上あった人には、納札を交換する。 渡し忘れて後悔することもあるけど、それも運命。 なかなか錦の納札には巡り会わないけど… と、なかなか無心になれない自分もいる。 民宿に着いたけど、距離のわりにはあまり疲れを感じなかった。 民宿安宿は満室で、今日は連休みたいで、宿には苦労するけど、いまのところ順調。

そして、歩き遍路の方と自分含め四人で夕食し、話が盛り上がる。 皆さん苦労しているし、内容もわかるし、目指していることは同じだし、共通点が多いから、話題がつきない。
香川の後半では、納経帳を狙った盗難が多いみたいで、遍路の格好をしながら、盗むという。 自分が、『そんな罰当たりはどうせ、自分に返ってくる！ろくな人生おくれない！』など、ちょっとヒートアップして話していると、77歳の方が、『そういうことをする人が罪を起こさないように自分が気をつけましょう。』と。

 

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言葉にならなかった。
『実際盗まれたら、自分がショックやしなぁ』と思う一方で、まさに自己責任。 百千万劫や不殺生の意味など、聞いたうんちくを話していると、二時間くらいたったかな。
あっという間に朝食です(笑)
このブログも結構みてくれている人がいる。
文書能力は冒頭の説明の通りではあるが、なかなか書ききれないほどの経験をさせていただいている。
結願すれば、検索ランキングに突入できるぐらいになっていたい(笑)