32日目 （11月22日）

京都へ！

	奈良の朝、朝からお風呂に入り、朝食を食べ、せんとくんと写真を撮ってスタート。 最後にふさわしく、絶好のコンディション。 御天道様は、やっぱり微笑んだ。 京都までの標識、キロ数の寂しいカウントダウン。 今までと全く違う感覚。 時間にも余裕があり、心にも余裕がある。 そして、どこまでも安全に走れる自信もある。 最高に気持ちが良い～ こんな感覚は初めてだ。 櫻井も今日はスローペースでサイクリングを楽しんでいるかのように感じる。 二人とも、もぅ立派なbicycle manダ(笑) 何もしなくても、トレッ君が勝手に連れてってくれる！ 京都に入り、なんとも懐かしい感じ。 奈良からひたすら24号線、兄の自宅の近くを走る。

1号線に入り、以前に通勤で使っていた道、頑張ってマイカーを購入した車屋さんなどを通過。東京に住んで、ここを自転車で通ることなど想像できなかったし、この研修の最後が京都ってことに運命さえ感じる。
渋滞中の京都インターを越えて、昔たまに行った『銀閣』というラーメン屋さん。 櫻井が美味いと言ってくれて良かった。

8月に来たときよりは成長したはず

そして、最終箇所、東寺へ。 無事に到着した。 ホッとした。 やはり観光地。 連休ということもあり、人はたくさんいる。 菅笠に白衣、輪袈裟スタイルはさすがにいなくて、少し目立つ。 しかし、そんなのは関係のないこと！ 近くに友達が住んでいてタイミング良く来てくれるというので、写真をお願いすることに。 いつも通りのことを行う。 少しお経には気持ちが入ったかな？ 最後の納経所。 感慨深いものがあるね。と言われ、納経帳に日付を書いていただく。 思えば8月に来たときは、一礼もせず、手も清めず、納札も入れず、ロウソク、線香も持たず、お経も読まずに納経、意味もわからず気持ちだけで東寺へ行った。 そして帰ってきた。 帰ってくることができた。 社長に終了の報告をし、感極まった。 櫻井とバグ。 ありがとう。 最高の研修は終了した。 トレッ君を東京へ送る手続きを済ませ、今日は実家で報告と一休み。 兄もかけつけてくれて、もぅ二度とない親子四人での会話。 乾杯！ 巡り合わせなのかな。 家族兄弟一同健康で、幸せなことをあらためて実感。 この気持ちを忘れずにこれからも頑張らなくちゃ。 感謝！

お遍路を終えて

皆様の御協力のおかげで、悔いひとつなく終えることができた。
納札の交換もたくさんしたし、たくさんの方との出会いや、たくさんの方から御接待を受けた。
山あれば谷がある。 上りがあれば下りがある。 苦労すればご褒美がある。
道中、守ってくださった御先祖さま、守護神 不動明王。 ずっと一緒だった弘法大師。
本当に一人ではないことを感じました。 これからも宜しくお願い致します。
共に34日間過ごし、無事故でトラブルもなく走り続けたトレッ君、ありがとう。そしてお疲れ様でした。 トレッ君でなければ、満願はできなかった。

	学んだことは数知れない。 時間の大切さ お金の大切さ 全てのものの奥深さ 許せる寛大な心 思いやりの大切さ そして、感謝の気持ち 何もかも全ては自分次第なのである。

そして、研修中に業務のフォローしていただいた、会社の皆様、何よりも、旦那がいない間に家族を守ってくれた妻。 感謝しています。
これから通常の生活に戻り、業務に励む。
自分の仕事は営業職。 難関をクリアしてはまたスタートを繰返し、お遍路と同じだ。
この四国八十八箇所巡礼という究極の研修に終わりはない。 それは営業と同じで、終わりが始まりなのだから。
『家内安全・健康第一・増収増益！』