26日目 （4月2日）

御礼参りへ

昨日88番大窪寺で無事結願し、すぐ側にある民宿八十窪さんで宿泊しました。
夕食時には、歩き遍路の3人の方と一緒にこれまでの色々な道のりを結構遅くまで話し込みました。 このお三方も「高野山にこの足で行こうと思っていたけどどこも宿が取れない。山の上だけでなく、南海難波周辺のビジネスホテルまで満室だらけ」だと。
その後自分でも調べましたが、やはり皆様の情報通りだったので残念ですが、高野山奥の院へはまたの機会にしようと思います。しかし近いうちに必ず奥の院へ結願の報告をしに参ります。

	さて、一番霊山寺への御礼参りに出発です。今日は天気が良さそうです。 坂を下る下る。 それもそのはず、後でしらべたら大窪寺の標高は鶴林寺並なんですね。 先に宿を出発された歩き遍路の方々に追い付き、声を掛けながら一気に徳島県に入ります。あとはほとんど平坦な道のりで、切幡寺などの懐かしいお寺の標識を見ながら東へ進みます。 トイレ休憩でコンビニに寄った時に地元のおじいさんに声を掛けられます。「自転車で遍路か？」無事結願し、今から霊山寺へ御礼参りだと説明すると、「ちょっと待っとき」と店内へ。その後、オロナミンCを手に出てこられ「はい、お疲れさん。おめでとう」とお接待して頂きました。 ありがとうございます。感謝感謝です。オロナミンCを飲みながらしばらくお話。

3週間前は…

	思えば3週間前、始まったばかりの自転車遍路で、この道を反対方向に進んでいた日はとても寒く、冷たい雨が降っていて不安な気持ちでいっぱいでした。 今は季節も進み、サクラサク季節になりました。 雨はやがて止みます。冬はやがて春に。果てのない坂道もありません。 とにかくペダルを踏んで進んで行けばやがて峠を越え下りになります。 今回の自転車遍路で一番実感した事です。 午前中に霊山寺に到着。感謝の気持ちをめいっぱい込めて大きな声で納経。 納経所では「おめでとうございます」とお言葉と記念の数珠を頂きました。 境内のサクラも満開です。

予定を変更して四国脱出

	しばらく充実感に浸った後、今日予約していた宿へキャンセルのを電話します。 今日は徳島市内で一泊して、明朝フェリーで和歌山入りを考えていましたが、天気予報では明日以降しばら～く雨が続くとの事なので予定変更。自分の中の徳島県のイメージがせっかく良くなったので、晴天の内に四国脱出を図ります。 徳島港のフェリー乗り場まで急ぎます。 到着した20分ほど前に出港しており、次の便まで2時間少々。 ここで今晩の宿の手配をします。なんとか大阪府は岬町の宿を素泊まりで確保でき、今日のゴールが確保できました。 後はフェリー乗り場の食堂で腹ごしらえし和歌山へ。 さぁ、関西に帰ってきました。 和歌山～大阪の間には峠があります。多少苦戦するかと思っていましたが、楽勝でした。たいした峠ではありません。知らず知らずのうちに体力も筋力もアップしてるんですね。 そして無事に今日の宿へ入り、明日がこの研修最後日になります。