お遍路

本日のお遍路ログ

納経したお寺:5
累計納経数 :16


走 行 距 離 :52.4㎞
累計走行距離:240.1㎞


3日目 (3月10日)

今日も試練の1日

昨夜からの天気予報通り寒い朝になりました。風が強く湿った重たい雪が降っています。
同宿だった老夫婦からも女将さんからも「本当に注意するように」とアドバイスされながら、いざお遍路転がしの12番焼山寺に向かいます。
荷物を預かってもらえたのがせめてもの救いでしたが、早朝のピリッと冷えた空気に向かい風でペダルを踏んでもなかなか進みません。やっとこさの登り口から急坂です。

あっさりと自転車を押して登ります。
ひたすら登ります。
雪がひどくなってきます。
ひたすら登ります。
昨日ビチョビチョになった靴は新聞紙を詰めていても朝までに乾かず、さらに足先の感覚を奪います。
寒い。
車道をのぼっているのですが車はほとんど通りません。
拳くらいの落石や落木が道路の真ん中にちょいちょいあります。それを足で道路脇に避けながら進みます。車ならまだしも、自転車の下りで乗り上げたくはありません。

焼山寺は一面銀世界

標高が上がってくると樹上に雪が積もっています。次第に路面にも雪が積もってきました。
「う~わ」、と思い始めた時、焼山寺の建物が頭上に見えます。もうひと息。あ~やっと着いた。

一面銀世界です…寒い…

雪に足を取られながら山門に向かい、本堂、大師堂で納経を。
お寺の方が本堂前で雪掻きをしてます。 その方からご朱印をもらうときに話してみると、「ここは3月中はけっこう湿雪が降るよ」と。「くれぐれも下りは充分に注意してください」と会う人会う人みんなにアドバイスされました。
無理してケガしたくもないのですが、「せっかく押して登ったのに下りも自転車を押して降りるて、なんか割に合わんなぁ」と思ってしまいます。
まだまだ修行が足りません。

震えが止まらない

路面に雪が無くなったところで、自転車に乗り、ゆっくりと坂道を下ります。
今度は手の指先の感覚が、ブレーキをしてる感覚が怪しくなってきます。何回か止まって指先をマッサージしたり、息を吹き掛けたりして感覚を取り戻します。
なんとか民宿明日香までたどり着き、女将さんから「えらい早かったねぇ、」と言われ、若干胸を張って民宿を後に。
ここで仕事の電話があったので、立ち止まって仕事を。その間に本当に寒くなります。じっとしていると震えが止まりません。
13番大日寺、14番常楽寺、15番国分寺と近い距離にあるので一気に打ちます。
16番観音寺を打ったところで、体力の限界を感じ、震えながら今日の宿に向かい打ち納めです。