お遍路

本日のお遍路ログ

納経したお寺:1
累計納経数 :65


走 行 距 離 :58.0㎞
累計走行距離:1487.0㎞


22日目 (3月29日)

朝から驚異的な大先輩

お遍路さん向けの民宿は朝食が6時です。 早いです。
それでももっと早く出発する人は朝食も食べずに出発します。
雨模様の朝は、みんな少し言葉少なめに思います。
かなり大きめのボリュームのテレビの音を聞きながら、黙々とご飯を2膳は食べます。
本当に驚異的なお年寄りばかりです。お年寄り扱いは失礼ですね。
驚異的な人生の大先輩ばかりです。

雨の中、7時半頃には宿を出発し11号線を東へ進みます。2日程前から今日は雨と分かっていたので、今日の予定は短めに設定しています。 そう時間もかからずに車やトラックの水跳ねと、雨で全身ビショビショです。
これもこれまでの経験から学んだのですが、雨の日は晴れの日より小まめに休憩し、濡れた体をタオルで拭いて体を冷やさない事が大切です。ホットコーヒーなんかも飲みます。
一旦体の芯まで冷えてしまうと、もう動けなくなるので。
コンビニの店前に置いてあるベンチが有り難いです。

雨の三角寺

45㎞程走って、四国中央市にある今日の宿「大成荘」さんに到着。
いつも通り大荷物を預けるのと、着替えをさせてもらいました。
チェックイン時間よりかなり早く着いても、嫌な顔ひとつされず本当にありがとうございます。
女将さんとしばしお話しです。
「私で3代目。昭和の一桁からお遍路宿をしてるよ」とか、「この街は大王製紙と一緒に栄えてきた」などお聞きしました。
雨が小降りになるまでしばし休憩した後、菩提の愛媛県最後の65番三角寺へ。
油断もありましたが、なかなかの勾配です。今度は汗をかきながら到着。
体から湯気が出てます。
半日悪天候だったからかだったからか、ここでは参拝者が少なめです。 満開の時期にはさぞ綺麗な桜が咲くだろうな、と思う枝振りの古木があります。
たっぷり心を込めて納経。

汗をかいた後の辛さがよくわかるから

ご朱印を頂いた後、駐車場で下山の準備をしていると、歩き遍路のおじいさんにに話掛けられます。
「下に荷物を置いて上がってきたら汗だくになってしまって着替えもない、Tシャツでも持ってないか?」と。 あいにく、こちらも大荷物を置いてきたので「タオルしかないですけど、これで汗を拭いてください」とタオルを差し上げました。「お金を払う」と仰るのをお断りして「下り坂、気を付けてなぁ」との言葉をもらいます。
後は坂を下って今日のお宿へ。
宿では、もう4回目のお遍路だと言う千葉県からお越しの方とお話します。

「お遍路に来ると、毎日が違っていて新鮮なので、3年毎に来るのが楽しみでしょうがない」
「何回も回っていると、思いもせず何年も前に同宿だった方と再会できる、これもまた楽しい」と。

他にも人生の先輩から色々ためになるお話を聞かせて頂きました。
明日はついに涅槃の道場香川県突入です。