お遍路

本日のお遍路ログ

納経したお寺:8
累計納経数 :73


走 行 距 離 :70.8㎞
累計走行距離:1557.8㎞


23日目 (3月30日)

春爛漫の一日

朝5時40分くらいに、女将さんが「朝食の用意ができました!食堂までどうぞ!」と元気100%の声で目が覚めます。
食後だらだら出発の用意をして7時半頃に宿を出ます。
走り出してしばらくして、「見覚えのある景色だなぁ」と気付きます。
川之江の町は、以前に会社の取引先の工場見学で一度訪れた事がありました。 そうこうしている内に取引先の看板を発見。そちらへ寄り道してみます。
ちょうど従業員の方の朝礼か何かでたくさん人が出てきているところで、サッと写真だけ撮って去りました。
今日は予定が詰まっていますので…

清原じゃなくて…

まず目指すは66番雲辺寺のロープウェー乗り場。
空は白っぽい霧があり、山並みは水墨画のような天気です。 ロープウェーに乗るつもりだったので油断してました。
そこそこの坂です。
宿から約30㎞程走って坂道を登ってロープウェーです。 66番雲辺寺、よく管理の行き届いた印象です。
ここもよいのですが、同じくロープウェーで上がった21番太龍寺の方が個人的には好きかな。
この後、今日は怒濤のつるべ打ちです。67番大興寺から73番出釈迦寺まで打ちました。
その間、車遍路の方やマイクロバス、ツアーの方とタイミングが重なることが多く、行く先々で「早っ!」「もう着いたん兄ちゃん!」「足が競輪選手みたいやなぁ」など、歓声の中で打ち続ける状態でした。
途中の71番弥谷寺(いやだにじ)では、530段程の階段のあるお寺です。
納経を終えて下山途中、「俳句茶屋」というお店に立ち寄り、草餅を食べながら、ヤマガラという野鳥に餌をあげ戯れていると、時間が思ったより過ぎてしまいちょっと焦ります。ここでは茶屋の御主人から「見た感じで岸和田のだんじりとか担いでそうやと思ったわ」と。
おかしいです。清原じゃなくて、大沢たかおのはずなんですが。

一期一会

なんとか時間ギリギリに予定通り、73番出釈迦寺までうち終え、今日の宿の75番善通寺宿坊に入りました。
宿坊では、今日一日お寺で何度もお会いしたご夫婦と再会し、意気投合。 夕食後、部屋に招かれて更に杯を重ね、良い気分になりました。
このご夫婦は、車お遍路のベテランで、車遍路の地図を出版する方に生の情報提供をしているような方で、謂わば今のお遍路人気の裏方さんのような方でした。
ご自身も高知県の大月にお住まいで、家の近くにお遍路休憩所があり、そこで天候不良の時などに足止めされているお遍路さんに声を掛け家に泊められたりされているそうです。
印象的だったのは、「お遍路に関わらなかったら知り得ない地方の事を知ったり、話する機会もなかった人と話するのが楽しい」「まさに一期一会」を地でいかれているなぁという事です。