13日目 (11月8日)
家族が許してくれるなら…
昨日までの青空が一転、今日は朝から雲っている。
何とか雨は降らない予報だが、気は抜けない。
宿を出発する前に空気圧の調整。チェックアウト時に、京都からお越しの男性に声を掛けられた。
いつも通りの説明をすると、すごくびっくりして「そんな会社が未だにあるのか?」と。
男性も自転車には詳しく、「無事に帰ったら、ぜひ自分も良い自転車を買いなさい!」。
ぜひそうしたい。家族が許してくれるなら(笑)
しかし、本当にこの自転車は未だに故障に見舞われていない。
自分もロードバイクを持っているが、恐らくここまでもたないだろう。
やっぱり良い自転車ほどタフだなと思う。
60kmが短く感じるようになった
今日の宿は宇和島市内なので、そこが最終目標。宿毛市から約64キロの道のり。
60キロぐらいの移動も短く感じてきたところ。
それほど急ぐ訳でもなく、ひたすら56号線を走る。
|
1時間程で20キロ走行。コンビニに寄ってコーヒータイム。今どのへんか?と地図を見る、、愛南町、、あれっ??いつの間にか、愛媛県に突入していた!
しかも40番観自在寺はもうすぐそこ。危なかった。危うく通り過ぎてしまうところだった。
その観自在寺は、すごく綺麗に掃除されている印象。
参拝後、別格6番龍光院のある宇和島市を目指す。途中、歩行者・自転車専用のトンネルがあった。
その前で休憩をされていた男性3人組。皆さん一緒の区切り打ちで、200キロぐらい歩けば一旦帰り、また時間が出来れば続きを打つ。
夜は宴会、寝起きは目が充血、二日酔いを歩いて冷ますとのこと。
「急がず、ゆっくりやってるよ!」
素敵な3人組。男だから出来る贅沢かもしれない。
自分もそんな感じに歳をとりたいと思った。
順調に自転車は走り、昼過ぎには別格6番龍光院に到着。やっぱり別格は人が少なく、ここも自分しかいなかった。
納経所のオバちゃんと少し話をすると、アメと足袋のお接待。ありがとうございます!
|
雨が降る前に…
|
道の駅へ行き昼食。せっかくなので、少し豪華にウニ・イクラ・しらす丼を食べて満足。
でもまだ14時。このままゆっくりするのももったいないので、次の41番と42番も行くことにした。
その理由は、明日が雨予報であるのと、今日泊まるホテルで大きな荷物を預かってもらえたからだ。
自転車が軽いうちに、雨が降ってないうちに打てるだけ打っておこうと。
41番龍光寺と42番仏木寺へ向かう道中、綺麗な花が咲いている。仏木寺では、もみじが色づき始めていた。
今まで、あまり周りを気にすることができなかったが、余裕が出てきたのか。
普段はマジマジと見ない草花にも興味が湧いてきている。
これは巡礼の効果なのか??
仏木寺を打ち、今日は終了。
ホテルへは来た道を少し戻る感じになってしまったが、明日も56号線を使えば、43番明石寺へ今日とは違う道で行けることが判明。
結果的には良かった。
ホテルに戻り、近くの居酒屋で宇和島名物のじゃこ天を食べ、明日の雨にどう立ち向かおうか頭を悩ませる。
|