17日目 （11月12日）

強風注意報 発令中

朝起きると…太ももがはっている。
昨日のペン療法はいったい何だったのか？ 書いてもらった時は確かに痛みはひいていた。 心理的なものも関係あるのか？とにかく不思議だ。
宿を出る前に渡辺さんと少しお話をさせてもらう。やっぱり渡辺さんも足が少し痛いみたいだ。

今日もどこまで行けるかわからないが、行けるとこまで行ってみるとのこと。 あまり無理せずに頑張ってほしい！ まず向かうは、54番延命寺がある今治市。 松山市からおよそ40キロ。郊外に出ると、瀬戸内海沿いを走る。 今日はかなり風が強い。愛媛県には強風注意報が出ている模様。 向かい風の中、歯をくいしばって突き進む。 砂浜では、地元の方たちがゴミ拾いをしていた。こういう仕事をする人が要らなくないように心がけなければならないと思う。 道はずっと平坦なので快調に進むと、道を挟んだ向こう側から、こっちを向いて叫んでいるおばちゃん二人。 どうやらお接待をしてくれるようだ。 JAえひめの方達で、水曜だけ商品の紹介がてらお接待をするという企画。 何と今日が初日で、自分が初めてのお遍路さんだったらしい。 早速、一口ラーメンとおにぎりを準備してくれている。 まだ朝の9時なので、お腹は空いていなかったが、有り難くいただくことに。 これがまた美味い！こうやってお接待で頂くものは全部絶品だ！ 写真をお願いすると、「どんどん宣伝してね！」と(笑) 愛媛は美味しいもの、たくさんありますよ！

テレビはお金がかかる

	その後、お昼までに54番延命寺、55番南光坊を順調に打つ。 今日はうまくいけば別格11番生木地蔵まで行っておきたい。 と、この時は考えていた・・・ 時間も惜しかったので、コンビニで昼食を済ませ、56番～59番まで一気に打つ。 ただ、雲行きが怪しくなってきており、相変わらず風も強い。 雨だけは止めてくれよと心の中で叫びながら、先を急ぐ。 57番栄福寺では、何やらテレビ局らしき車とスタッフの方。 駐車場で仕事の電話をしていると、お遍路姿をしたエキストラらしき人が登場。 聞くと、ドラマの撮影みたいだ。ただ詳しくは教えてくれなかった。 自分が参拝前に本番撮影に入ってしまい、少し足止め。 「カットォー、オッケーでーす！」どうやら一発OK。 短いシーンだったが、あれを撮るためだけに、すごいセットに機材、人の数。 テレビはやっぱりお金がかかるようだ。

58番仙遊寺と59番国分寺では、徳島から車でお越しのご夫婦と同じタイミングだったので、お話も聞かせてもらうことに。 あの遍路ころがし12番焼山寺麓の神山町ご出身。焼山寺も自転車で行ったと言えば、びっくりされていた。
国分寺を打ち終わり15時半。
次の別格10番西山興隆寺は約10キロ離れているが、すぐ近くに別格11番生木地蔵があるので、納経所が閉まる17時までには間に合うだろうと踏んでいたが・・・

焦りは禁物

西山興隆寺は、残り2キロからずっと坂道。 途中から自転車を押して上がる。 これがかなりきつい。 今こそペン療法をしてもらいたいくらいだった。 駐車場に着くと汗びっしょり。だが、まだ本堂まで45番岩屋寺ばりの階段が待っていた。 急ごうにも急げない。 参拝後、納経所の方から「次の生木地蔵はここから約4キロ」と教えていただき、この時点で16時45分。 ギリギリ間に合うかもしれないとダメもとで向かう。少し道を間違えたが、そのロスも1分ぐらい。 生木地蔵到着。先に納経だけ済ませようと・・・ もう納経所は閉まっている。17時10分。 17時を過ぎてしまったのは初めてだった。 あと10分遅かった。あの時、もう少し早めに動いていればと、後悔する。 でも仕方がない。もしかすると、焦るな！ということかもしれない。 幸い、ホテルまで5キロ程なので、明日の朝一でも何とかなる。 時間は有効に使わなければと、今日は痛感。 毎日、気づかされることばかりである。 研修も3週間目に入り、中盤からいよいよ終盤へ突入しようとするところ。 焦った時、油断した時に事故は起こりやすいので、もう1回気を引き締めて、明日からやっていくしかない！